英語でつまづきやすいポイントって決まってるって知ってました?

たとえば、”a”と”the”の使い分け。

日本人が英文を書くときにはあまり意識しないのですが、英語のネイティブスピーカーからすると、これがキモなんだとか…

あ、べつに、カッコヨク書くためではなくて、「意思伝達上大きな障害」となるものらしいのです。

ということで、克服せねば、と思ったならばお薦めしたいのがこちら。

マーク・ピーターセン著、日本人の英語 (岩波新書)

評価は

★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)

英語のネイティブスピーカーである著者が、自ら日本語で書いたという独特な、そしてそれだけに説得力のある本。

「ははぁ、ネイティブの人は、そう言う風に考えているんだ」、と納得すること請け合い。

しかも、マーク先生、説明の仕方お上手ですね。

冒頭の”a”と”the”の使い分けでは、

“the USA”とは言うが、”the Japan”とは言わないことを例として、普通名詞の”states”があるからこそ”the”をつける必要があるのだ、と解説していて納得。

「使える」英語を身につけたい人は、一読してはいかがでしょうか。

下記、ポイントを。

●日本人が犯しがちな英文ミス
1. 冠詞と数
a, the, 複数・単数などの問題

2. 前置詞句
to, at, in, on, about, aroundなどの前置詞による繊細な区別

3. 時制
日本語には時制の変わりに「相」(aspect)があるので、英語とは異なる

4. 関係代名詞
that, whichなど、用法は完全に論理的

5. 受動態
受動態使いすぎ問題

6. 論理関係を表すことば
consequently, because, thereby, accordinglyなど、日本語と英語の感覚の違いから使い方に問題が出てくる