起業で成功する人というのは、「優秀なビジネスマン」というよりも「やり手の商売人」という気がします。なんと言ってもモノを売らなきゃいけないですからね。

では、「やり手の商売人ってどんなの?」と問われたら?

そんな時に読みたいのがこちら。

岩本 浩治著、商売で大事なことは全部セブン‐イレブンで学んだ

評価は

★★★★★ (ゼッタイお薦め。一生ものの価値あり)(評価の基準はこちら)

セブンイレブンの「単品管理」を分かりやすい言葉と具体的な事例で紹介してくれています…

と言うと、ちょっと詳しい人は、「あ、POSでしょ?」と思いがちですが、POSはあくまでも単品管理を支えるツールに過ぎないとのこと。

著者の説くのは、究極のPDCAサイクルをやりきる「商人としてのあり方」です。

そして、会計とのつながりもここにあり。

会計というとどうしても「外から会社を見抜く(分析する)」ときに使われるイメージが強いですが、実は会社を「中からよくする」際にも使われます。

セブンイレブンがやっている単品管理は、売上アップという面でのマネジメント会計の究極の姿なのかも知れません。

以下、ポイントを。

●単品管理を通じてそのことを確信し、順調に店舗数を増やし始めた彼らは、いよいよ川上(メーカー)主導で構築された強固な商習慣と本気で戦い始めます。

最初に取り組んだのは納品ロットの問題です。そのためには、一台の納品車両が回れる狭い範囲に、たくさんの店を作る必要があります。つまり初期のドミナント(地域集中出店)戦略の目的は、小分け配送の実現にありました。それは、店の品揃えをさらに向上させるに当たっての必須条件でした。

●単品管理を成功させやすい人(発注担当者)
素直
良い意味で調子に乗るタイプ
商品を片っ端から食べる

●おでんを通じて私が学んだのは、商売は理屈じゃないってことです。

損得勘定を超えた「純粋な思いのようなもの」が、ものすごく重要だと言うことです。

●セブンイレブンのPOS画面で強調されているのは、機会損失部分
→廃棄ロスが店側の負担だとすれば、本部にとっては二重に合理的

●在庫管理
すべての在庫は不良在庫である
バックヤードの位置づけを変える
バックヤードのスチール棚を減らす
在庫を「時間」に換算する
売り場在庫も在庫としてカウントする
常に一望できる状態を保つ

●死に筋排除
導入ミス→基本的に新商品は全部導入
リピートミス
カットミス
処分ミス
「減価分の損が出る」という真情はあえて無視する

●単品量販
たかが一品に破格の販売スペースを割り当てるというその異常性が、空間の注目度を高め、そこにおかれた商品の魅力を実力以上に増加させます
波及効果として単品量販は、対象商品のみならず、その州編に位置する類似商品の売り上げまでアップさせてしまう場合があります。
それを得意とする集団のチャネルとしての評価を高めます。
普段は基本に忠実で、理屈にあったオーソドックスな売り場作りを行っている店がある日突然、ある売り場で、ある商品を対象に、ドカンとやってサッと引くから強烈なわけで、売り場のあちこちで、なんの変哲もない商品を対象に、年がら年中やっていたら、次第に効果は薄れていきます。

●成果の8割は仮説で決まる
仮説を持たない人というのは自ら進んで行動しないのです。
仮説で手を抜いた週というのは反省しないのです。