「ファイナンス」って言葉、ちょっとハードルが高いと感じるビジネスパーソンが多いようです。そんな人がファイナンスを学ぼうと言うときに、思わず手に取ってしまうかもしれないのがこちら。

慎 泰俊著、15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?

ファイナンスを学ぶ理由が、

      不確かさと上手くつきあっていくことはとっても大切なのに、学校では学ばない
      ”ちょっとしたこと”を知っていたらダマされにくくなるのに、そのことを学校では学ばない
      ファイナンス理論を勉強しておくと、世の中のいろいろな仕組みがわかりやすくなる

と説明されていて、思わずおぉっ!と思います。そう、フツーのビジネスマンが財務研修で学ぶ際の難しさの一つは、「なぜこれを知るべきか」という理由付けをしにくいから。企業買収に携わっている方ならば当然のファイアンスの知識も、すべてのビジネスパーソンに必要なわけではないですからね。

と期待して読み始めたのですが、途中でわけが分からなくなってしまいました。

リスクの大きさをバスケットボールの2点シュートと3点シュートに例えるあたりはとくに複雑で、「不確かさの高い(成功不成功の波が大きい)」と、「成功率の波が大きい」の議論がゴッチャにされているように感じます。

以降の章でも、一見面白そうな事例を出しつつ、かえって難解に聞こえてしまうものが多かったです。クイズ大会の成績は、秀才チームより個性的なメンバーがいるチームの方が高いことを例に、分散が効いている方が同じリスクでもリターンが高いことを説明しようとしていますが、これも直感で考えると、秀才が多い方がクイズは上手に答えられると思いますしね。

ということで、もう少しファイナンスの勉強をしてから、改めて読み直したいと思います。

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