2008/7/4 金曜日

全米投資クラブ協会の投資4原則

Filed under: 投資教育 — info @ 11:44:38

米国の老舗投資教育団体、全米投資クラブ協会(NAIC)が提唱する投資の4原則を紹介します。

まずは、本家本元の英語で紹介して、その英文を読みとるというエクササイズ、やってみましょう。

1. Invest regulary, regardless of the market outlook
2. Reinvest all earnings
3. Invest in quality growth companies
4. Diversify to reduce risk

1. Invest regulary, regardless of the market outlook

最初の方は、何となく分かりますね。”Invest regulary”だから、「定期的に投資をしなさい」と。

“regardless of the 〜”ってのは、昔英語の時間に習ったけど、何だったっけ?…という人はさらに先に進んでみましょう。

“market outlook”ってのは…えーと、「マーケット」だから、株式投資なんだから、「相場の状態」、とか、「相場の展望」とか、かな。

そうすると、分かったところをつなぎ合わせると、「相場の展望」と「定期的に投資をしなさい」。ってことは、前に戻って”regardless of”ってのは…。

あ、こういう事か。

「相場の展望に関係なく定期的に投資しなさい」

つまり、底値で買って高値で売り抜けよう、なんて欲張りせずに、定期的に投資を続けろって事か…

2. Reinvest all earnings

“Reivnest”って、なんだ?発音は、レーブネスト…?

あぁ、”invest”の頭に”Re”がついているから、「リ・インベスト」。再投資って事だな。

earningsは…どっかで聞いたことあるんだけど…。発音は、イアーニング? いや、アーニング。

投資で言うと。EPS(アーニング・パー・シェア)のアーニング、なのか?となると、

「儲けを全て再投資」。あぁ、投資で得た儲けは使わないで再投資して、複利の効果を狙っていけって事か。

3. Invest in quality growth companies

うむ。これはわかりやすい。「成長企業に投資をしろ」ってこと。”growth companies”だからね。

“quality”って、あのクオリティだよね?

ふーん、こんな風な言い回しをするんだね。”quality companies”。英語特有の表現だね。

4. Diversify to reduce risk

んー。後半は分かる。

“reduce risk”だから、リスクを減らす、と。

その前にある”Diversitfy”って。投資という文脈で言うと、分散、なんだけど…

あ、分かった。最近、「ダイバーシティ」なんて言葉聞くじゃない?アレって確か、外国の人とかいろいろな人が職場で混じり合うって事だったはず。

ということは、やっぱり、投資先もいろいろなものを混じらせてって事で、

「分散してリスクを減らす」

ということだな。

2007/8/8 水曜日

投資初心者にオススメ−経済新聞を簡単に読む方法

Filed under: 投資教育 — info @ 12:17:19

初心者向け投資にオススメ

初心者限定 1Day集中スクールはこちら

 

「投資をすると、経済や社会のニュースが分かるようになってくる」

マネー・カレッジのセミナーでも、投資をすることのメリットとしてお話ししています。

それはまるで、投資のアンテナがピン!と立って、そこを通じて情報が頭の中に流れ込んでくるイメージです。

なので、新聞もできれば一般紙だけでなく、経済新聞を読むことをオススメしたいのです。

が…

代表的な経済紙である、日本経済新聞は、初心者にはちょっとハードルが高いのも事実。実際、日本経済新聞を購読したのに、難しくてやめてしまった、と言う話も聞きます。 

そこで、初心者にオススメなのが、フジサンケイグループから発行されている「ビジネスアイ」。

カラーの紙面は一見雑誌風、しかも、身近な話題も豊富なので、ストレスなく経済のことが分かってくるのではないでしょうか。

もっとも、その分、投資も金融もバッチリ!と言う人には、物足りないかもしれませんが…

2007/8/7 火曜日

AAII: ETFとはアイドルだった!?

Filed under: 未分類, 投資教育 — info @ 15:16:24

AAIIジャーナル2007年6月号の特集は、”Face-Off: Mutual Funds vs. ETFs”と言うタイトルで、ETFと投資信託(主にインデックスファンド)を比較しています。

記事の中に面白い一節がありました。”ETFs are America’s ‘inancial idol.’”。直訳すれば、「ETFはアメリカ金融界のアイドル」とでもなるのでしょうか。

米国においては、ETFがそれだけ認知度を得ているという証拠でしょう。

AAII: バリュー投資とは選りすぐれた投資法なのか?

Filed under: 投資教育 — info @ 15:08:25

AAIIジャーナル2007年7月号は、”Growth vs. Value Stocks: Explaining the Value Tilt and Its Implications”と言うタイトルで、バリュー投資 対 グロース投資、を扱っています。

統計的には、バリュー投資のリターンの方がグロース投資を上回っていることは合意された、と言う前提で、「なぜそうなのか」のディベートが繰り広げられています。

AAII: インフレーションとは投資の敵なのか

Filed under: 投資教育 — info @ 14:43:49

AAIIジャーナル2007年5月号の特集は、インフレ対策。

“An Investor’s Guide to Inflation-Protected Securities”というタイトルで、主に債券を中心に、インフレに負けない投資方法が紹介されています。

中でも、米国財務省から発行されているTIPS(Treasury Inflation-rotected Securiteis)という債券が特集の中心です。日本で言うと変動金利の個人国債みたいなものでしょうか。

2007/3/11 日曜日

アメリカでは高校生でもこのくらい知っている!?

Filed under: 投資教育 — info @ 17:47:52

米国ではおカネに関する教育が日本よりも進んでいるのはみなさん、何となく感じているのではないでしょうか?

では、具体的には何を教えているんだ?となると、意外と知られていないかもしれないので、今回は紹介したいと思います。

まずは基礎から、ということで、子ども向けのおカネの教育をみていきましょう。

アメリカでは各種NPO団体が全国規模で様々なおカネの教育に関する活動を行っているのですが(詳細は別表1)、特に重要なのは、どの年齢の子どもに何を教えるべきか、が定められている(もしくは議論されている)ことです。

というのは、「おカネの教育」と一口に言っても、何を教えるかは実際はかなり広い範囲にわたっています。しかも、親御さんや教え手のおカネに関する価値観も様々ですので、最大公約数に、少なくともこの年齢だったらこのぐらいは知っておいて欲しいよね、というのを定めることには意義があるわけです。

一例として、ワシントンDCに本部を置く、Jumpstart Coalitionの定める内容をみてみましょう(詳細は別表2)。

  Spending and Credit (費用とクレジット)
  Income (収益)
  Saving and Investing (貯金と投資)
  Money Management (マネー・マネジメント)

という4つの分野に分けて、おカネに関して子ども(最年長で、高校生まで)知っておいて欲しい内容がまとめられています。特徴的なのは、どの分野も、そもそも論から始まっていることでしょう。

たとえば、「貯金と投資」という分野では、「どうやって貯金/投資をするのか」というHOWの話の前に、”Reasons for saving and investing (貯金と投資が必要な訳)”と、WHYの話から始まっています。

おそらくは、アメリカにおいても試行錯誤の末にできてきた「最大公約数」ですから、この、WHYから教育を始めるというノウハウは日本でも活かしてもしかるべきだと感じます。「おカネの教育」と聞くと、ついつい、投資の手法を教える、株式市場の仕組みについて知る、など、おカネを「殖やす」方に目がいきがちですが、そもそも論としてはおカネは手段なわけですから、「お金を使って何をするのか」という目的から考え始めるのは、健全だな、と思うのです。

 【別表1: 米国における子ども向けおカネに関する教育を提供しているNPO】

●ジュニア・アチーブメント
1919年設立の世界最大の経済教育NPO幼稚園〜高校にボランティアを派遣、世界約100拠点で年約700万人に授業。経済教育を通じ自ら意思決定し、将来設計する能力を養う。本部はColorado Springs。http://www.ja.org
●米経済教育協議会 (NCEE)
1949年設立のNPO。幼稚園から高校まで経済教育の指針となる学習基準(「経済教育に関するスタンダード」)を設定、ほぼ全米で採用。学校教師を通じた経済教育の浸透に力点を置き、教師向け教育プログラムを実施。http://www.ncee.net
●ジャンプ・スタート
1995年設立。幼稚園〜高校まで貯蓄や正しい消費、投資など個人の資産管理の分野で学年ごとに理解すべき教育基準を策定。http://www.jumpstartcoalition.com
●全国金融教育基金 (National Endowment for Financial Education)
クレジットユニオン協会、農務省、州立大学のエクステンション・サービスとタイアップして、高校生向けのファイナンシャル・プランニング教育を提供。2004年からはeラーニング用のカリキュラムも提供している。http://www.nefe.org/

 

【別表2 Jump Start Coalitionの定めるパーソナル・ファイナンスに関して教える領域】

●Spending and Credit (費用とクレジット)
Comparison shopping
Opportunity cost
Payment methods
Consumer information
Consumer compliant procedures
Credit costs and records
Credit problems, including bankruptcy
Consumer Credit Protection Laws

●Income (収益)
Income sources
Factors affecting income
Entrepreneurship
Tax and government services
Inflation and purchasing power
Social Security and Medicare
Employer-sponsored savings plan

●Saving and Investing (貯金と投資)
Reasons for saving and investing
Saving and investing products
Risk, return and liquidity
Compound growth, time value of money
Rule of 72 and dollar cost averaging
Diversification
Prospectus and information sources
Regulation of financial markets
Employer-sponsored savings plans

●Money Management (マネー・マネジメント)
Needs and wants
Financial decision making
Budget
Financial responsibility
Insurance, risk management
Financial information sources
Personal financial plan
Legal documents such as wills
出所: Jump Start Coalition for Personal Financial Literacy, “National Standards in Personal Finance with Benchmark, Application and Glossary for K-12 Classroom”

2007/1/25 木曜日

卵はどこに入れればいいのさ?〜AAIIのモデルポートフォリオ

Filed under: 投資教育 — info @ 15:45:44

「タマゴをひとつの籠に入れるな」

投資の金言として、聞いたことがある方もいるでしょう。

タマゴをひとつの籠に入れてしまうと、その籠を落としたときに全部割れてしまうので危ないよ、いくつかの籠に分けて入れておけば、たとえひとつの籠を落としてしまったとしても、タマゴはいくつか残るでしょう?、という生活の知恵です。

投資にたとえるならば、全財産をひとつの会社の株に投資してしまうと、その会社の株価が下がると資産額がガックリと減ってしまって危ないよ、いくつかの会社の株を同時に持っておけば、たとえ1社の株が下がったとしても、資産額の減り方は少ないでしょう、ということになるでしょう。

「分散投資」、「ポートフォリオ」、などと投資用語では呼ばれる概念ですね。

ただ、そうすると問題がひとつ。

仮にひとつの籠に入れないとしたら、どの籠に卵を入れればいいのか?つまり、複数の会社に投資するとしたら、どの会社の株を買えばいいのか?という疑問が出てくるわけです。

AAIIが、この疑問に対する回答をしています。

「AAIIのモデルポートフォリオ〜投資のアイデアと教育に関するネタ (AAII Model Portfolios - A solid source for investment ideas and education)」と題された小冊子で、AAIIが推奨する株式投資の組み合わせが示されているのです。

その銘柄をみてみると…

Bonso Electronics International, D&E Communications, Inc.等々、日本人には(米国人にとっても?)なじみのない会社が多いようです。

注目すべきは、どのくらいのリターンが上がっているか、でしょう。

 1年間 3年間 10年間
 23.9% 43.1% 19.7%

と、いう運用利回りを上げているようです。

リターンが高い?

高いです。比較となる、バンガード500インデックス・ファンドの、同期間の運用利回りと比べると、その高さが際だちます。

         1年間 3年間 10年間
AAII
モデル・     23.9% 43.1% 19.7%
ポートフォリオ:

バンガード500
インデックス・  8.3% 12.0% 9.2%
ファンド:

ただ、よく読んでみると、AAIIは、実はこのポートフォリオを必ずしも薦めているわけではなくて、むしろ、教育のツールと考えているような気がしてきました。

つまり、「このポートフォリオ通りの株を買ったら儲かるよ」という言い方はしていなくて、「AAIIは、こんな考え方に基づいて株を選別していて、そしたらこんなリターンになったよ」と言っているわけです(なので、上述の、「AAIIが推奨している」という言い方は言い過ぎですね)。

確かに、個々の銘柄を推奨することは、個人投資家に対する教育にはならないので、AAIIのミッションには反するのでしょう。

ともあれ、米国の事例とは言え、これだけ高いパフォーマンスを上げているポートフォリオですから、一見の価値はありそうです。

2007/1/11 木曜日

AAII: 米国でも年末は税金が気になる

Filed under: 投資教育 — info @ 19:17:30

AAII Journal12月号の特集は、”Personal Tax & Financial Planning guide”です。

米国では源泉徴収という概念がないらしいので、みんなが確定申告をやらなければならないとのこと。年末ともなると、その手続だけで頭が痛いのでしょう。

2007/1/10 水曜日

米国金融教育事情1−ICI総会

Filed under: 投資教育 — info @ 18:02:09

米国における金融教育の現状を確かめるために、1週間ほど視察旅行に行ってきたので、今日から何回かに分けてご報告します。

まず第1回目の今日は、ICI(Investment Company Institute)という団体の年次総会(General Membership Meeting)のレポートです。

今年の年次総会は、2006年5月17日(水)から19日(金)まで、Washington DCにあるHiltonホテルで行われました。NASD(※)のトップ、Mr.Robert R. Glauber (ロバート・グラバー)のキーノート・スピーチは、2003年から2004年にかけて米国を揺るがせたミューチュアル・ファンド・スキャンダルを受けて、米ミューチュアル・ファンド業界にこれから求められるもの、これから課せられる規制、などについて話がおよびました。

投資教育、という観点からは、適切な教育を受けた個人投資家こそが適切な市場、もしくは、違法な取引を排除する、最前線である(\”front line\”という表現をしていた)であるとの立場をとり、適切な投資教育が必要との前提をおいているわけです(誰がその担い手になるかについては触れられませんでした)。

そのうえで、ミューチュアル・ファンドという観点において、これまで以上の情報開示(disclosure)が求められるだろう、というのがスピーチの趣旨です。

SECの主導により、販売時情報開示規制(\”point-of-sale disclosure requirement\”)が強められ、就中手数料内訳(運用会社から販売会社に支払われるリベート等)の開示が求められているが、スピーチにおいては、これにとどまることなく、運用戦略、ねらい、パフォーマンス、そしてリスクの開示を積極的に行っていくべきである、との姿勢をとっているのです。

一概に比較できないとはいえ、自主規制団体にこれまでの規模と権限を与えているアメリカ市場というのは、懐が深いな、と感じました。何というか、情報開示にせよ自主規制にせよ、やるべきことはトコトンやっていこう、という姿勢には、市場主義の牙城たるアメリカのプライドすら感じました。

※National Association of Securities Dealersの略で、日本語で言うと全米証券業協会。証券業界の自主規制機関で、証券会社などへの免許交付から、監視、業法に違反した際の罰則の適用など、広範な権限を持つ。2006年5月現在で、2,000人を超えるスタッフ、$500million (600億円)を超える予算を持つ巨大組織でもある。