さあ、週に一度の「英語の学び方を学ぶ」、略してマナマナの
 コーナーです。

 今週は、なかなか歯ごたえのある文が多かったのではないでしょうか。

 英語そのものもそうですが、「うーん、なんでそうなるのか分か
 らん…」と、意味をとるのに苦労したことも多いはず。そのココロは、
 実は日本と欧米の会社観の違いにあります。

 欧米では、会社の所有者、すなわち最大のステークホルダーは株主で
 決まり。したがって、株主から委託を受けて経営をしている役員は、
 いかにして株主への責務を果たすかが問われます。

 一方で日本の場合、会社というのはもっとコミュニティのようなもの
 ととらえられていて、株主ももちろん大事だけど、従業員や取引先、
 はたまた地域住民だって大事だよ、と、種々のステークホルダーの
 間の利害を調整するのが役員の役割だ、となりますね。

 もちろん、どっちが正しいというのはなくて、歴史的な事情もあり、
 それぞれの考え方はそれなりに正しいもの。

 ただ、我々日本人が英語に取り組むときには、欧米人の会社観は
 極めて株主オリエンテッドであると理解した方が、話がスムーズに
 いくことが多いのです。