アメリカのニュース、ちゃんと追っかけてます?

「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪を引く」なんて表現があるくらいで、日米両国は経済面で密接につながっています。

そうすると、たとえば米国が国内の事情で金利を下げざるを得なかったのが、日本にも影響を及ぼすことは確実。

慣れてる人は、「あぁ、円高になって輸出産業はキビシイかな」なんて推理を働かせることができますが…

ん?

金利と為替レートって、どういう関係なんだっけ…!?

と、一瞬悩んでしまった人にお勧めしたいのがこちら。

佐藤 雅美著、大君の通貨―幕末「円ドル」戦争

評価は

★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)

為替レートが問題になるのは、幕末に日本が開国したときです。その時のテンヤワンヤの状況をストーリー仕立てで解説しています。

生まれて初めて、というか、史上初めて為替レートを考えなければならなくなった幕府のお役人の苦労には、思わず笑ってしまいます。

だって、考えてみて。いわば、時代劇の登場人物、たとえば坂本龍馬や土方歳三がチャンチャンバラバラやってるときに、「えーっと、円とドルの交換比率は…」ってやってたわけですからね。ギャップ感が何ともナイスです。

為替レートを通して、世界の中の日本をもっと知りたい。そう思う人は、一読してはいかがでしょうか?