日経平均株価は、米国ダウ・ジョーンズ社の開発した計算方法で計算されているわけですが、じゃあ、「ダウ・ジョーンズ社」って何者?という疑問も出てきました。
ダウ・ジョーンズ社は、ごくごく簡単に言ってしまうと、「アメリカの日経新聞社」のようなものでしょう(というか、日経新聞社が、「日本のダウ・ジョーンズ社」と言った方が正確かな)。
ビジネスの内容は、有名な経済誌、「ウォール・ストリート・ジャーナル」の発行や、様々な企業情報の提供など。まさにそれは、「アメリカの日経新聞社」。
ダウの開発した平均株価の計算方法は、実はアメリカでも使われていて、アメリカ全体で株価の水準を示す数値は、「ダウ平均」と言われています。
ちょっとややこしいのは、日本の日経平均株価も、計算されていた当時は「ダウ平均株価」と呼ばれていたことがあったこと。
つまり、その当時は、同じ「ダウ平均」という言葉でも、

日本の株価水準
米国の株価水準

の両方を指していたことになります。
 つまり、「ダウ」という言葉は、ブランデーで言えば「ナポレオン」のようなもの。
え?
いや、「ナポレオン」(そういえば、これも人名に由来する)は、ブランデーの銘柄ではなくて、クラス分けじゃないですか。なので、「カミュ」のナポレオンがあったり、「リュックモンターニュ」のナポレオンがあったりするわけです。
ダウも同じで、何か固有の数値を指すと言うよりは、「株価平均値の計算方法」なので、日本版ダウ平均値、アメリカ版ダウ平均値、などいろいろあると言うことになります。
ちなみに、ダウ・ジョーンズ社は歴史も古く、何と創業は1882年だそうです。
日本で言うと…、明治15年。西南戦争が終わってから5年ぐらいですから、まだ世の中騒然としていたころでしょう。そう考えると、その古さが際だちます。
社名の由来は、創業者の名前によるもの。ダウさんとジョーンズさんが創業者だったので、つなげて、ダウ・ジョーンズとしたらしいです(もう一人いたらしいが名前は入っていない)。
※分かりやすい説明で直感的な理解を得るために、一部説明を割愛しているところがあるのでご了承ください。